東洋活性白土引込線 (昭和53年8月)

 

昭和52年、国鉄から営業運転用のSLが消えた後も、まだ「実用」として蒸気機関車

を使用している路線がありました。距離は短く、工場と最寄国鉄駅との連絡用路線で、

ゲージは610mmのトロッコ並でした。昭和53年8月に訪れた際には、残念ながら

運転は無く、機関車の火も落とされていました。荷物のある日にのみ運転されていた

ようです。主力として働いていた、昭和32年・協三工業製を主にご紹介します。

 

協三工業製SL


 

庫内には、予備車という訳でも無く、自力で動くことのない、フランス・ドコービル社製の

デッドコピー機(?)が置かれていました。先頭部が機関庫の奥を向いており、いい写真

が撮れませんでした。

 

ドコービルタイプSL

 

 

 


 

東洋活性白土のSLの人気は高く、鉄道模型雑誌でも、何度か模型製作記事が掲載

されました。会社は、マニアに対して理解があったようで、同社の引込線に、マニアの

持ちこんだ車両を置かせてくれ、SLとともに運転されることもあったようです。

 

頚城鉄道のラッセル車(改軌?)

 

その他のマニア持ちこみ車両

 


 

工場と国鉄駅を結ぶ線路

 

国鉄側の駅に留置されていたタンク車

 


 

くろひめ号 (両国にて)

 

2007年9月9日まで、東京の両国にある「江戸東京博物館」で開催されてた

大 鉄道博覧会」で、このページで紹介している協三工業製SLが展示(静態)され

ました。管理人も出掛けてきましたが、デジカメが故障中の為、フィルム式カメラを

使用して撮影してきました。この機関車とは、実に29年ぶりの再会となりました。

車体は、美しく整備されていましたが、端梁が赤く塗られているのは、ちょっと

(?)と感じました。マニアではない一般客の方々へは、サービスなのかもしれません。

 

 

  

  

   

 


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