蒲原鉄道(昭和53年夏)
初めてこの鉄道を訪れた時は、まだ加茂までの全線が営業中 でした。
モハ11
車庫内で検査中なのでしょうか。妻面の窓枠がはずされています。
モハ12
改造で異様に幅の狭い乗務員室扉が設けられています。蒲原鉄道が自主的に改造した
とは思えません。どこからかの、お達しでもいただいた結果なのかもしれません(?)。乗務
員さんは、実際にこの扉から出入りしていたのでしょうか。
モハ21
もと名鉄のモ455です。製造時の木製車体は焼失したため、車体は作り直されたものの
ようです。既に鋼製車の時代に木製で再生されたのは、物資不足だったためでしょうか。
それでも、扉の上部はアーチを描いた優雅な形をしています。
モハ51
モハ11・12に似た車体だったと思います。
モハ61
加茂までの路線の部分廃止の後も、全線廃止となるまで活躍した車両です。
ハ2
もとは、四国の阿南鉄道の雨宮製2軸気動車だったものです。同鉄道の買収後、
いったん鉄道省の籍に入り、その後蒲原鉄道に払下げられました。当初はクハ1
でしたが、後に付随車化されてハ2となりました。
廃車体
蒲原鉄道の創業時に用意された車両です。写真では分かりにくいのですが、2両直列に
置かれています。1両は蒲原鉄道の廃止後、「文化財としての価値もない」とされたよう
ですが、解体予定日の前日になって引き取り手が現れたとのことで、、美しい姿に復元の
上、静態保存されています。