茨城交通 湊線 (昭和 53年3月)
初めてこの鉄道を訪れたのは、もう30年前のことになります。この時は、北海道の閉山し
た炭鉱鉄道からやって気動車が主力となって働いていました。また、車両の塗装は羽幌炭
鉱鉄道の色に塗られていました。
<1回目の訪問>
最初の訪問では、途中の機関区がある那珂湊まで行ってきました。構内は結構広く、使用
されていない車両なども留置されていました。
羽幌炭鉱鉄道からやってきたキハ22型
留萌鉄道からきた三つ目の気動車。正面のライトは、曲線通過の際、台車の振れに合わ
せて、進行方行正面を向かうように首を振る構造でした。
茨城交通オリジナルの湘南型気動車もいましたが、この当時まだ使用されていたのかどう
かはわかりません。
ケハ402
もう1両の湘南型は私鉄では初めてのステンレス気動車です。廃車後も、ステンレスの車
体を活かして、台車をはずして倉庫として使われていたようです。
ケハ601
戦前製車両も1両だけ残っていました。もと国鉄のキハ41000型ですが、エンジンを降ろ
て付随車と使用されていました。引き通し線を備えており、実質的にはキサハでした。海水
浴シーズンの多客時に両側を気動車で挟んだDTD編成で乗客を運んでいたようです。
ハフ46
那珂湊構内には、バラスト散布工事に使用されると思われる無蓋貨車も留置されていまし
た。バッファー取付け穴の跡の残り、車輪も松葉スポークという古典貨車です。
<2回目の訪問> (平成11年8月)
前回の訪問では、羽幌炭鉱鉄道のカラーに塗られていた気動車達も、塗装変更され
前照灯が改造されたりもしていました。
既に廃車になったと思われる気動車が、羽幌炭鉱鉄道時代の姿に復元されていました。
ステンレス製の湘南型気動車は台車をはずされ、車体は倉庫として利用されているよでした。
ケハ601
既に廃車となり、海水浴客の更衣室として利用されていたキハ11です。塗装は国鉄の
旧気動車色に塗られていました。
キハ11
同じく廃車となり、引取り手を探ししていたキハ11です。結局、鉄道博物館入りし、
動態保存されています。
キハ11
国鉄標準色に塗られたキハ20もいました。こちらはまだ健在のようでした。
キハ20
キハ201
キハ202
キハ203
キハ204
キハ222
キハ223
キハ2004
キハ2005
ロッド式凸型ディーゼル機関車